Tenzin Che Miyahiraは、NYCのスケートボードクルー Homies Networkの一員であり、写真とペインティングでの製作を主としたアーティストとして活動しています。
写真の表現では、以前も日本で行われた個展にて、主に友情や旅をテーマに、その時その時の瞬間的な記憶をとどめたい感情を収めています。そして今回発表するペインティングでは、彼の作品を通して、「次は何が起こるのだろう」という漠然と開かれた感情を想起させたいと考えています。
彼のペインティングのモチーフで多く登場する、直接的に感じ取れる死のイメージは、いわば攻撃的であり、そして時に激しい感情に変化していくことも想像できうるものです。
しかしここで表現されるのは彼が好む映画の1シーンのようなもの、果たして次に何が起こるのか、という遊び心から想起されたとても純粋な表現であり、そして、日々めまぐるしく生きる彼だからこそ、日常の中の「次」に焦点を当て、未来への問いを投げかけているといえます。
本展では、開催に合わせ来日したTenzin Che Miyahiraによる、展示スペースのスプレーアートもご覧いただけます。