Dressシリーズ
大胆にもあるべきうつわのかたちが崩れ、そのカタチに重ねるように、繊細な鋲の並びと張り巡らされた糸がその名の通りオートクチュールのドレスのように仕立てあげられるさまには、ハッとさせられまます。うつわという万人に対して機能する要素をあえて取り除き、 すこし寂しげな表情を見せる陶の、もはや塊に対して、新たな美の価値を纏わせる。それは少し複雑怪奇な行為ともいえます。
今回はMYOとDressという異なる手法で土を粧す(めかす)行為が施された2つの作品群の展示を行います。土肌の温もり、陶の筋骨との対峙、そして彼の繊細で神聖な手仕事、 直に目に触れることでわかる、その須藤のストイックな美への探究をぜひお楽しみください。
会期:2025年2月15日(土) - 3月2日(日)
※2月17日(月)は休館日となります
作家在廊:2月15日(土)
会場:CIBONE (GYRE B1F)
住所:150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE B1F
Dressシリーズ
大胆にもあるべきうつわのかたちが崩れ、そのカタチに重ねるように、繊細な鋲の並びと張り巡らされた糸がその名の通りオートクチュールのドレスのように仕立てあげられるさまには、ハッとさせられまます。うつわという万人に対して機能する要素をあえて取り除き、 すこし寂しげな表情を見せる陶の、もはや塊に対して、新たな美の価値を纏わせる。それは少し複雑怪奇な行為ともいえます。
MYOシリーズ
幾何学的に計算された文様がストイックに陶に彫り込まれた作品。それは肌に祈りを込めて刻むような神聖なタトゥーの趣のようであり、ごくシンプルな器の造形を尊重しながら、土への敬意であると思え、先述のDressにも共通していえる、本来土という素材の持つ美を呼び起こすような神聖な儀にも思ます。
1982年 茨城県生まれ。 美術大学で陶芸とアートを学ぶ。 修士取得後にスイスに留学。ヨーロッパの陶芸、アートについて知見を深める。現在は茨城に工房を構え、漫画、音楽、ファッションカルチャーから影響を受け、それらを反映させた作品を制作しています。