ソフトビニール製フィギュア(以下「ソフビ」)は昭和中期、葛飾区・墨田区を中心に、おもちゃの人形として生まれました。
その後、時代の変遷とともにソフビを含めおもちゃの生産は中国を中心とした国外へとシフトしていき、その結果、日本での生産はかなり減少していきました。
ケンエレファントが運営するソフビスタジオ「中空工房」は東京都墨田区で、かつての製法を再活用し、おもちゃではなく、アートピースを作るスタジオとして活動しています。
今回SFT GALLERYでは、「中空工房」が現代美術家やイラストレーターの作品を立体化するブランド「VINYLS」を中心に、”縁起物“をテーマに作家がデザインしたキャラクターを展開する「縁起物百貨店」、浮世絵に登場するモチーフを立体化する「Chuku Japonism」など、幅広いラインナップを一同に介して、その製造方法とともにご紹介します。
中空工房
株式会社ケンエレファントが運営するソフビスタジオ。
昭和中期に始まったソフビ産業の製造方法をそのままに、職人によって一つ一つを手作りで製作しており、そこで作られたアートピースは、自社で運営する美術雑貨店「VINYL」(東京駅構内グランスタ内)やミュージアムショップ、国内外のアートトイショーで展開しています。